右打者

一時期左打者の優位性が打撃理論の中軸をなしていた
と言うか今もまだそれは根強くある
実際のところ現在主流な打撃理論に置いては左打者の方がその理論を実践し易い
そんな中、昨今の日本プロ野球を見てみると各球団の打線の主格たる四番打者が右打者が締めている事に気がつく
サラッと各球団の4番を思い浮かべてみる

YS畠山T新井D森野C栗原GラミレスYB村田
SB小久保F中田M井口OBuT岡田GE山崎L中村

固定できていない球団もあるし確定的じゃないけど個人的な印象では上記のような感じ
12球団中10球団の四番が右打者
打撃理論的には左優位が変らない中で右打者の台頭
この辺は打撃技術の向上が理論上の優位を埋めるレベルになりつつあるのと
更には右手の用途の変化があるのかも知れない
ここで言う左優位は右投げ左打ち、つまり利き手は右手である事
左に入った再の右手の主な役割はバットの推進力
つまり如何にバットをトップスピードに持って行くかを考えた時
利き手である右手の力を推進力に当てる方が手っ取り早い
他にもあるんだけど一番簡単なのはこれ
で、残った左手はバットコントロールと推進力の補助って事になるわけだ
そこで今の右打者の四番が増えてる要因を考える
今の4番に期待されること、ってかまぁ今も昔も変らないんだけどそりゃもちろん決勝打
それはHRに限った事じゃなく、ランナーが居れば返す事、ここ一番で打ってくれる事
そう言う意味では如何にバットをボールに当てるかが問われる、特に今年はそれが顕著
そうなってくると右手の役割が推進力じゃなくコントロールに重きを置く必要が出てくる
その上で強い当たりが求められるわけだから左手は後天的に鍛えられ強さを身につけ
右手は先天的な力プラス鍛えた後天的な力、そこに利き手ならではの器用さ
そう言うのを持てるのは日本人だとやはり右打者と言う事になる
その理論で言うとOBuのT岡田は左投げ左打ちなのでその利に適っているともいえる
去年に比べて飛び難くなったボール、単純なパワーだけでは昨年までの様な活躍が出来ない
現在苦戦中のGラミレスが正にそれに嵌ってる
ただ彼の場合ここ数年はHR、打点に拘っていたけれど本来は首位打者取れるくらいの選手
昨日辺り3番に入って気持ちが切り替わればなと思ったけれどなかなか上手くいかなそうだ