夏写真大会全作品評価

INFOMATIONandPHOTO: 【第二回 夏写真コンテスト!!】
お友達が開催した夏の写真を皆で撮って出し合って楽しむ大会
ちょっと時間があるので私なりに思う処を全作品について書いてみようと思う

作品の管理都合上それぞれへの直リンは避けました
リンクページと見比べてご覧ください

タイトル:光のパズル
撮影地:府中  撮影者:naoki

太陽光線をシダの葉が受けて壁に影を落とすその辺の組み合わさり具合を以ってパズルなのかな
構図的には面白いが主たる被写体の存在感が希薄
全体の組み合わせによる構図の妙を見せるにしても何処か1点強調する部分が欲しかった


タイトル:夕日と少年 撮影地:お台場  撮影者:naoki

夕暮れ砂浜の少年とかってタイトルだったら評価が上がった感じがします
タイトルの夕日と少年が両方共画角的に端になってしまっていてタイトルとの差異を感じてしまう
このタイトルで出すのであれば手前の砂山は諦めてもっと左に寄っても良かったんじゃないかな


タイトル:煙突 撮影地:浅草  撮影者:あまにい様

スカイツリーとその上の雲を組み合わせてタイトルの様に見せるという技巧派の作品
恐らく空の様子を見る限りでは単体でスカイツリーを撮ってもブルーバックでいい絵になったと思うが、そこを敢えて一捻りしてきた所を評価したい
存在が圧倒的なスカイツリーの存在感を煙突としてしまうことで少し矮小にしている
それを良しとするかどうか、その辺はスカイツリーが日常に有るかどうか
アレを特別な存在としているとこの構図は撮れない、都会派な1枚だと思います


タイトル:雨宿り 撮影地:湯沢  撮影者:あまにい様

少しタイトルが分かり難い感じ
画像から雨宿りの感じが単純には見て取れない、見る側に想像力を要求している
ただそれを要求するほど絵に力がないのが少し残念
どうとでも見られるものをタイトルで誘導するのは面白いがインパクトには欠けてしまう


タイトル:夏の忘れ物 撮影地:ぼくんちの近所  撮影者:おぱぴ様

タイトルが難しい、これを以って忘れ物って感じはしない
構図的にはメタリックのメットと背景のボケ味は非常に良い、これでフード部分に何か特徴的なものが映ってたりしたらメットのインパクトと相俟っていい絵になったんじゃないか
もう少し絵に見合ったタイトルだったら良かった


タイトル:平均台 撮影地:福岡のどっか  撮影者:おぱぴ様

何処らへんが平均台なのか、護岸部分の上の平らな所を指しているのであれば構図的に端過ぎるし、他に平均台的なものが見えてこない
単純な風景写真としては青と緑のコントラストが夏らしい1枚では有るのだが。。。


タイトル:真夏の夜の 撮影地:     撮影者:せわし様

真夏の夜にアイス食いながらエアコン16℃でタイマーかけて就寝準備
状況としては100点の夏、しかし写真大会の作品としては状況だけで面白味がない


タイトル:汗みずく 撮影地:宮城県  撮影者:つくね様

ともすると、コップの結露だけに寄って撮ってしまいそうな状況で敢えて隣に人を置いたのが良い
そしてコップの結露と人の手の浮いた血管のコントラストが見事
撮影機材の数値的なものが開示されていないので分からないが対象物が平行に存在して面でピントをあわせつつきっちり背景をボケさせて対象物を際立たせている


タイトル:貴方と短夜 撮影地:京都府八坂  撮影者:つくね様

ちょっと夜景撮影には合わない機材と数値だったんじゃないかな
構図は面白いと思うけどやはり夜の撮影は相応の機材に数値を用意しないと思い通りには撮れないものだ


タイトル:ファミレスの水車 撮影地:実家の近所のファミレス  撮影者:はむ様

ただそこにあった水車を撮っただけではちょっとおもしろくない
ファミレスにおいてあるものだと恐らく実用というよりもこの時期なら涼をとる観賞用
きっと相応に動いているものだったと思うのだが、動きも見えないし止まっているにしてもそこに涼を感じるものもない
いい被写体が有った時にこの手の大会に出すならばそれを記録するのではなく一捻り欲しいものです


タイトル:桜島溶岩ロード 撮影地:桜島  撮影者:はむ様

見える限りに「溶岩ロード」的なものが見えてこない
椰子の木に南国的なものは見えるが、あの程度千葉でも見られる景色
折角の溶岩ロードならそれらしいものを画角に収めるべき


タイトル:夏日 撮影地:日本  撮影者:ぺたーん様

青空を広く取って白い雲を下に敷く、実際には低い所から高く大きな入道雲なのだが
敢えて少し引いて撮って青空多めにした工夫は面白い
できたら少し編集で雲と空のコントラストを際立たせるともっと良かったように思う


タイトル:朝焼け 撮影地:日本  撮影者:ぺたーん様

朝焼けを撮るには少しだけ時間が早かったか、もう少し待っても良かったんじゃないだろうか
データを見ると携帯カメラでの撮影、平常日中での撮影には一眼デジカメに遜色ない撮影ができる携帯カメラも多いけれど少し特殊な設定を要する撮影には向かない
シチュエーションは凄く良いのだがそれを上手く撮影する機材が欲しいところだ


タイトル:東京スカイツリーのある風景 撮影地:浅草・吾妻橋  撮影者:まゆーん様

船に乗って遊覧している最中、もしくは橋の横断中に目に飛び込んだ風景を収めた感じだろう
そこに凝った狙いは感じられず、構図に面白味はない
どれか一本に絞って寄れるなら寄った方が良い絵は撮れたんじゃないだろうか
スカイツリー完成前なら後にない風景に成り得たが今となっては何時でも撮れる風景


タイトル:金魚鉢の本気を見るのです! 撮影地:アートアクアリウム2013  撮影者:まゆーん様

金魚鉢というよりもライトアップの妙という感じ
もしくはもっと何か本気の要素があったのかも知れないがそれが画像から見えてこない
これも携帯カメラでの撮影のようだが、やはり記録用としての高性能は特殊な状況では発揮されにくい
SSを変えF値を操作し、時にはフラッシュを使い、またフラッシュ光も操作し巧みにその状況を綺麗に映し出すそういう作業が携帯カメラだと難しいんじゃないかな


タイトル:Melty Love 撮影地:大山まきばみるくの里(鳥取県)  撮影者:まゴ様

対象をきっちり絞り、何を見せたいのか、そして見せたい物を簡単かつ上手く引き立たせた
携帯カメラの高性能を上手く引き出した1枚
もう一歩作品としてのクオリティを上げるのならばソフトクリームが少し溶けて手にかかるくらいの動きがあればもっと良い写真になったのではないだろうか


タイトル:おさかなのゆめ -to the Sky- 撮影地:島根県松江市  撮影者:まゴ様

タイトルで上手く魅せた感じ、絵的には特に面白味はない
この辺はセンスの問題なので変哲もない一枚の写真を何となくそう見せてしまうセンスは特筆に値するもの


タイトル:私の気持ち 撮影地:埼玉県長瀞町  撮影者:みきや様

折角の女子のアクセントがただの風景になっている感じが否めない
プライバシーの問題も有ったのだろうが半身にしたのはちょっと勿体無かったかも
全身にして背景のボケ味を出せば被写体の良さをもっと引き出せたのではないだろうか


タイトル:深地 撮影地:山形県山形市  撮影者:みきや様

深い緑は眼に鮮やかだが、緑が深いだけに1点何か中心にマークが欲しかった
一つポイントを置くことでその周りの風景とのコントラストを形成して全体のバランスが取れたと思う
マークがないので全体が平坦になってぼんやりした印象の作品になった
それはそれで狙いでも有るのかもしれないが、このシチュエーションならなにかマークを探すのも良かったように感じます


タイトル:Ways To Summer 撮影地:草津温泉  撮影者:よしあき様

ただ画像を見ただけだと何がどう夏なのか良く解らないが、タイトルで上手くそれを表現している
ただ少し見る側に理解力を求め過ぎる画角であるようには感じます
だからと言ってあまりにもハッキリと「夏への道」が見えてしまっても興ざめ
この手の参加者評価型の大会ならこのくらい理解力を求めてもいいなかな


タイトル:だっぴ三兄弟 撮影地:岩舟山  撮影者:よしあき様

良い素材を見つけて上手に撮った作品
特に捻る必要もないシチュエーションに力のある場面
敢えて注文をつけるならば、三体の並びをもう少し遠近感を使って撮影しても面白かったと思う
1体にピントを合わせて他を程よくボケ味で利用して三体である面白さを絵の面白さに加えたらもっと良かった


タイトル:花火 撮影地:山梨  撮影者:桜井様

撮影データは開示されてないが、多分SS長開けでの撮影でしょう
そこで星ってのはちょっと捻りがないけど、あまり凝ったものやろうとしてもなかなか上手く行かないもの
ここは星で正解だったのかもしれません、数人での撮影だったなら後ろで誰か走らせても面白かったかな
もう一捻りでもっと良くなった作品のように感じます


タイトル:金魚 撮影地:東京都  撮影者:桜井様

トイカメラか何かだろうか、画質のあまり良くない所がいい味になっている
金魚鉢のガラスが出す天然の光の湾曲が精細ではない画質と上手に組み合わさった面白い作品


タイトル:ナイター! 撮影地:     撮影者:萌桜様

惜しい、下で試合をやってる選手なり何なりが動いている要素があると良かった
コレだと照明のある公園での撮影と大差がない、折角ナイターと付けたなら何かの動きがほしい


タイトル:ろっくおん! 撮影地:米沢 フルーツショップキヨカ  撮影者:輝様

狙ったのか、瞬間的に被写体の面白さを見出して撮ったのか、瞬間であるなら絶妙
狙うんだったら出来たらかき氷越しにこの鋭い目を撮影しても面白かった
瞬間の切り取りとしては非常に面白い


タイトル:なし 撮影地:自宅裏  撮影者:輝様

咄嗟に見上げた空が綺麗だったって感じか
そこに凝った撮影技術はないけれど夏らしい青空と白い雲
コントラストも何もなくその瞬間を切り取った一枚が斬新でいい


タイトル:色褪せない想い 撮影地:平塚  撮影者:雨音美樹様

これは画角をもっと工夫したらもっと良い一枚になったと思う
下から煽るなりして背景をボカせばこの花の鮮やかさがもっと引き立ったんじゃないか


タイトル:サマーナイトMOON 撮影地:千葉県  撮影者:黒鱒

色々他の写真に言った割に俺も捻り無いな


タイトル:リバーサイドフェスティバル花火 撮影地:千葉県  撮影者:黒鱒

もう少しSS、長くして動きを出しても良かったかもなぁ



タイトル:晩夏に咲く一輪の花 撮影地:関門海峡  撮影者:やさ様

花火の花が咲く感じを凄く上手に写している
花火撮影のお手本のような作品、余計なものが一切写っておらず花火だけがクッキリとそれでいて流れる様子までよく見える見事な一枚です


タイトル:夏の夜の華 撮影地:揖斐川河畔  撮影者:新老舗旅館多度屋様

八秒の長開け撮影ながらブレもなく非常によく撮れた花火
折角なので下の方の屋形船のようなのはトリミングで切っておくともっと良かったように思います


タイトル:涼の音を待つ 撮影地:自宅縁側  撮影者:新老舗旅館多度屋様

モノクロがいい雰囲気を出している
風鈴の揺れを捉えて動きをとも思わなくはないがそれ自体に涼を感じることはできるので充分か
風鈴本体へのピントの合い具合、他の部分のボケ味、どれも上手な捉え方です


タイトル:パラダイス 撮影地:パラオ  撮影者:ぼーやみにゃん様

美味そうな魚
幾らかパラオの海の状況が解からんのだが、勝手にもっと透明感があるもんかなと思ってた
そういうもんでもないんだな


タイトル:ガルメアウス 撮影地:パラオ  撮影者:ぼーやみにゃん様

これは透明感が凄く出てて良い、これぞ南国の海
写真の技術とかじゃなく素材の良さだけを綺麗に切り取って見事に表現されています